いつだって怪文書

備忘録です。

『劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト』の冒頭映像ネタバレに怯えながら予告編を観る日々も今日で終わりだぜという話

皆さまナウマクサンマンダボダナンアビラウンケンソワカ(cv.関俊彦)。店員2号です。

 

どちらかというとSHINING SOULよりTruthが好きな今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。前回更新の暑い盛りから時は過ぎ、エヴァが完結しよりもいのBlu-ray BOXが発売され、サビで爆炎の中巨大ロボットが屹立する季節となりました。ほぼ1年ぶりでは?

さて5/21から6/4に公開延期となっていた『劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト』ですが、その日がついに明日となりました。4月に公開された予告編はさすがにもうご覧になっていることかと思います。↓

再生産総集編の時点で劇場版への期待はかなり高まっていましたが、予告編が期待していた以上の出来でして、映画本編が素晴らしいものになることを確信させてくれるものとなっておりました。

そこで今回は、この予告編を観ながら思ったことを垂れ流しつつ、目の前に迫った上映開始へひとり気分を盛り上げていこうと思います。ちなみにタイトルにも書いているとおり2号は冒頭映像未視聴です。FANTASTIC ILLUSION風に言うとこれから起こる現象を説明しないこと、的なやつです。どうぞ優しい気持ちでお付き合いください。

 

しつこいようだが劇場版スタァライト とは

みんな大好き運命の舞台を巡る9人の少女達の物語です。スクールアイドルや初期のシスプリではないです。例によって全話無料配信や一挙配信が行われましたが、一挙配信では古川監督もTwitterにてこぼれ話を披露されていました。公式もしきりに復習を勧めておりましたので、うろ覚えになっている方は一度観なおしてみると良いと思います。

 

TVシリーズで悲しき別れの物語の結末を書き換え、輝かしき新章を紡いだ愛城さんと神楽さんですが、ではその新章の結末とは?運命の舞台を迎えた舞台少女、学園から巣立つ舞台少女はどうなる?といったところがテーマになるようです。

神楽さんとスタァライトで主役をやるのが舞台に立つ原動力だった愛城さんは夢を叶えた本編後どうなってしまうのか気になるところでしたので、公式さんありがとうの気持ち。公開初日は無事休みを取れましたので、明日仕事の電話をかけてきたする人は控えめに言って許さないぞーと思っています(笑っていない目)。

 

感想

それでは予告編の映像に合わせて感想をダラダラと。

  • 0:01 やはりこの作品といえば東京タワー。端部が少し霞んだ風景と少し遠くで聴こえるBGMが現在と異なる時間であることを感じさせてくれます。
  • 0:05 「かれんちゃんへ」と書かれたお手紙が幼き頃の神楽さんから愛城さんへ渡されます。明日迎えに行くという言葉からひょっとして戯曲スタァライトを観に行く前日なのかな?と思っています。ということはお手紙は招待状でしょうか。運命の舞台への招待状なんて言うと11話の特別入場券を思い出しますね。あの券「ステージには決して立ち入らないでください」的なことが書かれていて後の展開を考えるとちょっと面白いものだったりします。二人の服がいつもの回想のものではないのが細かくて好きです。
  • 0:12 東京タワーのおみやげコーナーでお互いへ振り向く二人。手に何か持っている風なのは恐らく運命を交換したシーンだからなのでしょう。そういえば結局まだ1回も東京タワーに行ったことがないな。高いところ登るのはかなり勇気が要るのですが。
  • 0:16 生徒たちに囲まれて舞台の中央に立つ星見さん。生徒の人数的に後輩に見学させている感じでしょうか。TV本編でポジションゼロへの思いを滾らせていた星見さんが主役級っぽいセリフを言っているのが勝手に感慨深いです。本人の性格にもよく合っているこのセリフの内容はまた、自身の卒業に向けたものとも取れるものです。卒業がテーマの一つであることはあちこちで示されている状況ですので、それぞれの進路なんかも劇場版で見られると良いですね。
  • 0:18 みんな大好き天堂さんは衣装を着て歌唱しております。ドレスの色がトレードマークのリボンによく合っています。天堂さんは普段の練習でもまるでライトを浴びているような華やかさがありますよね。舞台装置の光束も集まるわけです。
  • 0:21 西條さんは舞台に立つ姿と同じくらい練習する姿が美しいです。泥臭さも華麗さも併せ持つキャラというのはなかなかいない気がします。それにしても着地からブレない良い回転ですね。
  • 0:23  扇子の作画が美しい。扇子は開く時親骨?が弧を描くので好きです。花柳さんはこのまま家業を継いでいくのかなというくらい人にお手本をみせる姿が似合っています。
  • 0:25 露崎さんは新入生オリエンテーションをしているのでしょうか。教科毎の教室割や注意を要する移動教室について板書されています。流石は廊下の女神ですね。こんな感じでバトンを落としてご愛嬌していますが、TVシリーズで道を見失いかけていても名門校の上位層にいたというのが露崎さんの魅力のひとつだと思っています(バトル脳)。プロキオンで緩い雰囲気に戸惑ってる露崎さんも好きです。
  • 0:27 殺陣が得意な石動さんはもちろん武道場でその腕を披露しています。大上段は自信の表れ、もとい愛城さん達だけ制服ですが、各々が後輩に指導する姿を見てまわっているのでしょうか。
  • 0:27 一瞬映る軌道と電車。この作品を周回しすぎて赤い光があると何かあるのではないかと考えてしまう今日この頃です。
  • 0:28 祝☆第3人型棺ちゃん劇場版出演!スタッフのファンサービスが心憎いですね。TVシリーズでも折に触れ登場していた我が心の舞台少女こと第3人型棺も決起集会にゴミの分別指導として参加です。地味な仕事ですが地球人類存続に不可欠な縁の下の力持ちですね。舞台少女達を見守る存在はキリンや先生、私たちだけではないのです。
  • 0:28 もとい、卒業公演の決起集会ですが、各キャラ思い思いの場所で集会を見ています。会場から移動していく生徒や少し離れた位置から会場を見るキャラが映ることで学園での生活から離れ始めている雰囲気が出ていてしんみりします。再生産総集編を連想させる書割の裏に立つ大場さんを映しつつ今作の主題と思われるセリフが流れます。今の時点では電車は時の流れ的なものを指しているのかなと思っています。列車は乗客の意思と関係なく先へ進んでいきます。学校というのは一つの方向へ向けて走る列車であり、生徒はたまたま同じ方向へ進むために同じタイミングで乗り合わせた乗客達とも言えます。同じ方向へ向かってはいますがそれぞれが真に目指す目的地というのは異なっており、どこで降りるのか、いつ降りるのかは自分で決めないといけません。一緒の電車に乗って談笑したりしている99期生達を見ているとそんな気持ちになりました。
  • 今作についてはしばしば線路が意匠として登場しており、本編でも電車やそれに乗るシーンがしばしばあるようです。ふと思いついた話ですがスタァライトの好きなところにCGが悪目立ちしていないというのがありまして。近年モブや自動車をCGにしている場合がありますが、どうしても歩きのパターン数を数えたりして気が散ってしまうので、そういう違和感を持つことがない映像作りをしていることに感謝しています。
  • 0:52 徐に流れる主題歌『私たちはもう舞台の上』。これまでキーワードとして各種媒体に登場し、再生産総集編では劇場版に続くと思われる流れにおいて発せられた言葉が満を辞して曲のタイトルになっています。基本的に意識しないと歌詞を聞きとらない人間なので、先日公開された試聴動画にて初めて歌詞を聞き取ることが出来ました。佐藤さんもお話しされていましたがこれが最後に流れたら咽び泣くのでは?と今から少し不安になっています。再生讃美曲も良い曲でしたが、明るい曲調と裏腹にこちらもそれ以上に心に響く歌詞となっております。衣装に喩えられると弱い自分に気が付きました。かつてつま先くらいだけ舞台に立った思い出がそうさせるのでしょうか。
  • ところでワイルドスクリーンバロックですが、元になっているのは『ワイドスクリーンバロック』というSF用語らしく、パラドックス・メンという小説を評する際に創作されたそうです。キリンの背後で点灯するスクリーンも実にワイドでしたね。ワイドスクリーンを好みバロック音楽のように精緻。Wikiにも簡潔にしか書いておりません。

    ja.wikipedia.org

    …えー、月遺跡起動後我々人類はバラルの呪詛により相互理解の(中略)という心持ちになるほどわかりません。でも立花さんはいつだって相手を理解しようとする姿勢の大切さを教えてくれました。勇者は根性です。要は読めば良いのです。ということで実は再生産総集編上映当時に購入して読み終えております。

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    (税込み1000円くらいなのでお手頃ですよ)

    あらすじとしては「アメリカが帝国となり世界の覇者に君臨して久しい西暦2117年。かつての欧州へ侵攻開始するにあたり障害となる2つの要素が、あらゆる知識へ繋がれた醜き男メガネットマインドより示された。ひとつはとある星系の星図を解析することで得られる情報。もうひとつは帝国に仇なす義賊組織"盗賊結社"の一員、過去の記憶を失った男アラールの存在であったー」みたいな感じです。こちら1950年代の作品なのですが、2020年に読んでみても非常に面白い。人類が太陽より次世代エネルギーを得て宇宙航行を可能にしつつ「高速の飛翔体は盗賊結社の装備するスーツ(実際は力場発生装置的なものだと思っています)により衝撃が分散されるため、帝国が盗賊と戦う際は銃ではなくもっぱらレイピアやサーベル、あるいは大型のレーザー兵器が用いられる」とかそういう設定大好きです。

    小難しい理屈を慎重に並べることで一見バカバカしくも思えるような設定が真面目にまかり通る環境を整え、ごくごく個人的な因縁に近い戦いを軽々しく宇宙規模の舞台や時間跳躍を伴う物語に仕立てていく、みたいなものが私の理解したワイドスクリーン・バロックでした。本書で明かされていく真実についてはなんとなく途中で察しがついてきますが、興奮も最高潮になだれ込んでいった物語の最後の決着の仕方は個人的には意外で興味深かったです。

  • 0:53 話を戻して各キャラのセリフやレヴューシーンらしきものが流れていきます。舞台で眠る神楽さんとそれを抱える愛城さん。劇場版の少し前くらいから二つ星の周りに7つの星が瞬くようになっている気がします。7つの星が2つの星を支えて・・・そうか、だから大場さんがキーキャラになっているのか!(暴走する妄想
  • 0:55 普段の心優しき大場さんも好きですが、レヴューにて何か大いなるものを見通している様な大場さんも好きです。99回の台本に貼ってあったのとよく似たシールが可愛いですね。そうか、同じ時に何度も帰っていたからカエルが好きなのか!(暴走する妄s
  • 0:55 空砲が鳴る、露崎さんが可愛い、あっ大好物の画面奥から手前にやってくる大場さんだ!ライトの雰囲気的に地下通路的な感じかな、今度は石動さんも画面奥からやってきたぞ、カラーリングのせいかバイク乗ってる印象が強いからか演歌調だからかデコトラが似合うぞ、普段あまりタイヤの回転には心惹かれないのですが、光るとなるとこれはこれで良いものです。そして今回も不敵だ天堂さん。
  • 1:01 偉人の言葉をよく引用してきた星見さんが「他人の言葉じゃ、駄目!」、いつでも花柳さんのそばで見守っていた石動さんが「もう一緒には、行けない!」等々、ここでもこれまでとの変化を感じさせてくれます。
  • 1:05 一瞬映るトマト。グッズでもトマトの意匠を使った商品があるため、深い意味のあるものと考えています。とりあえず思いつくのは花言葉でしょうか。何やら冒頭映像で早速活躍したらしいような話を目にしてそっといくつかのアカウントをミュートにしました。見終わったら忘れずに解除しよう。
  • 1:05 十字架が燃えるとお祭り感が出ますよね。お祭りはお祭りでも春の東映映画祭り的な祭りです。祝祭です。(なお悪い
  • 1:06 西條さんも不敵な笑みがよく似合います。この予告編でも特にお気に入りの良い作画です。「私のセリフを無視するな」って西條さんだから言える気がします。好きなセリフです。
  • 1:10 天堂さんと思われるオデットがちらりと。西條さんには折に触れ天堂さんに見惚れる瞬間があって欲しいし、次の瞬間ライバル心を剥き出しにしてほしい、そう日々願っています。
  • 1:11 最初の劇場版予告で流れたセリフ達の中にあった「貫いて見せなさいよ、あんたのキラめきで」も聞くことができました。いつも耳がポンコツなので自信がないですが、神楽さんで間違い無かったですよね。
  • 1:11 舞台少女が身に纏うレヴュー服って元ネタが軍服なだけあって制服らしさがありますよね。今回様々な衣装を着た9人が見られるようですが、学園を卒業した舞台少女のレヴュー服は各々が目指す方向により個別の衣装になっていくとかだったら楽しいなと思います。最後がホームランダービー的な映像なのもあってスタリラリスペクトなのかなと思いました。ということは・・・劇場の大画面でシャカリキが・・・!!
  • 1:15 かつて愛城さんの鳴き声を毎話数えた私ですが、今でもひかりちゃん呼びを聞くとほんのりカウントしそうになります。
  • 1:15 何度でも言いますが奥から迫ってくる構図が大好きなのでこのカットだけでも鑑賞料金の1/3は元が取れました。最後に噴き上げてくる煙が稼働する舞台機構を感じさせてまた気持ちが良いです。神楽さんまたタワーの側面に立っていませんか。TVシリーズ最終話で神楽さんは舞台、愛城さんはスタァと形容されていました。「これが舞台だ!愛城華恋!!」には『私だけの舞台』への回答として以外にも、愛城さんに「対となる舞台は用意したぞ、運命を分けあったスタァとして立ちあがれ」という意味が込められていたら興奮するな、と思っています。
  • 1:18 自分でも驚きましたが本予告において一番涙腺にきたのがここだったりします。彼?はこれまで常に無邪気な観客であり、この物語を楽しむ我々と同じ立場の者でした。余裕を崩さず時に進行役としても振る舞っていたキリンが流汗滂沱として歯を食いしばり駆け「間に合わないッ!」とに叫ぶ姿に、楽しみにしていた様々なことが無情に去る電車のように無くなっていったこの一年ほどを思い出していたのかもしれません。そんな悲しいシーンでないことを祈っているから12話よろしく一緒に見届けようねキリン。
  • 1:19 劇場版にてどんなに大変なことがあっても、最終的にはここに行き着いてくれると確信しているので、安心して楽しむことが出来ます。人生で一度くらいこれくらい派手な電飾で自分の名前を掲げてみたいですよね。
  • 1:22 そしてタイトルです。地味にサブタイトルが無いのがないのが気に入っています。タイトルで何かしら語るのもアレかなという気持ちと、舞台がテーマの作品で『劇場』版と言われるとどれくらい素晴らしい体験をさせて貰えるのかワクワクしてきます。
  • 1:27 荒野に例の『アタシ再生産』の電飾が倒れていますが、直前にもっと派手な電飾が出ておりましたのであまり不穏なものは感じておりません。“劇場“でしか味わえない{歌劇}体験を楽しみにしております。{}なのは中にいろんな()を内包しているのでしょうか。前売りグッズもだいたい買ったし前売り券も配るほどあるし、再生産総集編は数えたら16回行っていましたが今回は何回になるのでしょうね。
  • 1:43 残りは再生産総集編のCMです。TVシリーズをご覧になっていて劇場版も鑑賞予定の方はぜひこちらも観てくださいね。各種VODサイトで配信されております。これそのものが予告編といっても過言ではないですよ。

 

終わりに

ということで予告編感想でした。約1分半でこれが観たかったんだよ!と思わせてくれる素晴らしい予告でした。すごい、あと少ししたらチケットを歌って踊って奪いあわないといけないのですね。グッズは買えるのでしょうか。そんなこんなで鑑賞したらまた感想も書こうかと思いますが、演者さんもネタバレ厳禁と言っていたししばらく控えたほうがいいのか。そもそもこのブログにネタバレを避けたい人がわざわざ見にくることはあるのか。まあ最近遅筆なので書き終わるころに映画も公開終了なのかな、と思っています。

 

それではまた。